全ショッピングサイト 利用度ランキング
全体ランキング ※全159社中
弊社独自でネット調査したネットショッピングサイト(ECサイト/全159サイト)の利用度ランキングTOP10です。
上図を見れば、スマホやPCを使って『どの企業サービスが利用されているのか?』がわかります。知ってはいるものの、実際に利用されているネットショッピングはどこでしょうか?
TOP3は大手ポータルサイトが独占している結果ですが、認知度ランキングに比べると顔ぶれがやや変わっているのがわかります。認知度では第4位だったジャパネットたかたは入っていません。またZOZOTOWNとビックカメラもTOP10から姿を消しています。
「テレビなど見て知ってはいるけど利用した事がない」というサービスがこの類なのかもしれません。
第5位のニッセンは認知度の順位(9位)よりも上位に食い込んでいる稀な企業です。ニッセンを知っている人は実際にネット通販している人が多い、というデータを取ることができます。
認知度TOP10には入ってはいないが、利用度TOP10に入っているのが無印良品とLOHACO(ロハコ)です。LOHACO(ロハコ)はヤフーと提携していることもあり、そのあたりが結果に出ているのかもしれません。
ポータルサイト
上位3位のアマゾン、楽天、ヤフーの利用度は非常に高いですが、特にアマゾンと楽天においては、約9割の利用度なので「アマゾンと楽天を知っている生活者のほとんどが、そのネットショッピングを利用している」ということになります。
4位の価格.com以降は全て認知度50%を下回っており、上位3社との差を感じます。認知度では6位だったLINEショッピングは、利用度では9位に後退していることから、「LINEは知っているけど、LINEショッピングは利用したことがない」というユーザーが多いことが分かります。
コストコも同様に、利用度の順位を下げており、ネット通販「コストコスト21」がなかなか利用されていないことが想像できます。
逆にQoo10(キューテン)は認知度7位でしたが、利用度では6位へと順位を上げていることから、「Qoo10を知っている人は、実際に利用していることが多い」ということが分かります。
JALショッピングとANAショッピングは利用者が限られてしまうので、上位サービスに勝つことは至難の技のように感じます。
通販カタログ
こちらは通販カタログ業界の利用度TOP5です。
利用度ランキングと順位は変わりありません。しかし、認知度において5社間のポイント差は15.1ポイントだったのに対し、利用度は24.5ポイントと開きが出ています。「生活者は5社ともよく知っているけど、利用しているサービスは差が出ている」ということが分かります。
1位のニッセンに関しては「ニッセンを知っている生活者の約5割が、実際に利用している」ということになります。同じく、2位のベルメゾンは「ベルメゾンを知っている生活者の約4割が、実際に利用している」ことになります。
3位セシール、4位ディノス、5位ベルーナと順位が下がるごとに、実際に利用している割合は下がっている結果になりました。
スマホやパソコンで手軽にネット通販する時代なので、その分野でのユーザービリティや満足度が数字に反映されているのかもしれません。また30代〜40代のファッション好きな女性だけでなく、ネット通販を活用する若い世代の取り込みも重要になってくるでしょう。
TVショッピング
続いて、TVショッピング業界の認知度TOP5です。
ジャパネットたかたに関しては「ジャパネットを知っている生活者のうち、約35%がネット通販を利用している」ということが分かります。この数値は上記分野で1位のアマゾン(90.6%)、ニッセン(51.6%)よりも劣っています。
仮説としては、「ジャパネットはもちろん知っているけど買ったことがない」、「電話注文はしたことがあるけど、ネット注文はしたことがない」などが挙げられます。業種的に、TVでみて電話注文する、という文化がまだまだ残っているのかもしれません。
2位以下の順位は認知度と同様ですが、やはりネット通販の利用度が低い傾向にあるようです。各社ネットへの移行を重要視していますが、なかなか顧客はついてきていない状況なのでしょうか。
TVショッピング業界の「テレビとネットの融合」はこれからだとすれば、今後も数字は伸びる可能性は十分にあります。
家電・PC
こちらは家電・PC業界のTOP10です。
認知度ではヨドバシとビックカメラが拮抗していましたが、利用度ではヨドバシがビックカメラに大きく差をつけています。全体的にみてもヨドバシが一人勝ちしている印象は否めません。「ヨドバシを知っている生活者の約5割がネット通販を利用したことがある」という結果になっています。
やはり近年のネット通販サービスの拡大が結果に出たのでしょう。今となっては、ヨドバシはポータルサイトと変わらない商品の品揃えと物流サービスを誇っています。
上位5位までは利用度3割以上という結果なので、上記のTVショッピング業界と比べると、悪くない数字だと感じます。
認知度TOP10には登場しなかったDELL(デル)が、利用度TOP10に入っています。それだけDELL(デル)の利用者率が高いことが分かります。
ファッション
最後にファッション業界のTOP10です。
認知度ランキングではZOZOTOWが1位でしたが、利用度ではダントツでユニクロという結果になりました。しかもその差は圧倒的で2倍近くのポイント差をみせています。
「ZOZOTOWNは知っているけど、実際にはユニクロの方がネットショッピングを利用したことがある」という結果になっています。しかし企業の歴史を考えるなら、ここ数年のZOZOTOWNの躍進は目を見張るものがあります。
認知度TOP10には出てこなかった企業(サービス)として、フェリシモとRYURYU(リュリュ)、ワールドがあります。認知されているユーザーには、よく利用されていることが分かります。
いずれにしても利用度においては、ユニクロが圧倒的な強さを見せる結果となりました。
【調査概要】
調査目的:ネット通販ユーザー認知度・利用度調査
調査方法:インターネットリサーチ
実施者:株式会社12
調査母数:310人
有効回答数:310人
調査対象者:全国の20~69歳男女
週に1回以上オンラインショップ(ネット通販)を利用している人
調査ECサイト:159社
調査実施期間:2018年10月10日~12日
週に1回以上オンラインショップ(ネット通販)を利用している人(全国20〜69歳男女)を対象に、アマゾン・楽天市場・ヤフーショッピングの利用度・認知度を調査しました。
※ここでの「利用」とは、オンラインショップ(ネット通販)を通じて商品やサービスを購入することを指します。
設問内容:「Q1.それぞれのオンラインショップ(全159社)について、あなたは運営していることを知っていましたか?」 ※単一回答
「Q2.それぞれのオンラインショップ(全159社)について、あなたは今までに利用したことがありますか? ※ここでいう利用とは、購入・サービス利用することを指します。」 ※単一回答
ランキングスコアの算出について:認知度は回答者の回答「1.知っている」「2.知らない」、回答結果から全体(100%)に対する「1.知っている」の割合でポイントを算出しました。利用度は回答者の回答「1.過去に一度でも利用したことがある」「2.今まで一度も利用したことがない」、回答結果から全体(100%)に対する「1.過去に一度でも利用したことがある」の割合でポイントを算出しました。