全ショッピングサイト 認知度ランキング
全体ランキング ※全159社中
弊社独自でネット調査したネットショッピングサイト(ECサイト/全159サイト)の認知度ランキングTOP10です。
TOP3は大手ポータルサイトが独占しているのがわかります。どれもTVCMなどのメディアプロモーションでよく目にするサービスや、ニュース等で取り上げられる話題性の絶えない企業ラインナップとなっています。
トップを飾る大手ポータサイト3社は言うまでもない結果ですが、4位〜10位は深く考察するととても興味深い結果になっています。
4位のジャパネットたかたは日本を代表するTVショッピングで、近年では高田社長が交代する激変期であるにも関わらず、安定した知名度を保っています。広告や話題性による露出で生活者の認知を上げてきたユニクロやZOZOTOWN、ヨドバシカメラのネット通販戦略の成功などが結果に表れていると感じます。
第7位の価格.comは、この中で唯一マスメディア露出の少ないサービスですが、その認知度は日本人(20〜69歳男女)の85%を超えています。生活者にとって実需のあるネットサービスに急成長したことがわかります。
ポータルサイト
続いて、全ショッピングサイト(159社)の中からポータルサイトに絞ったトップ10のランキングです。LOHACOはヤフー提携サービスであり、ヤフートップページにも紹介されているECサイトの為、認知度も高い結果になっています。
6位のLINEショッピング以降は全て認知度50%を下回っており、上位5位以内との差を感じます。日本人のLINE利用率は非常に高いですが、LINEショッピングとなると少し事情が違うようです。
7位のコストコはリアル店舗において近年急速に店舗拡大し、都市部だけでなく車社会のローカルエリアも含め、認知率が向上してきた印象があります。一方で、ネット通販サイトである「コストコスト21」はまだ利用度が低い状況です。
JALショッピング、ANAショッピングといった航空会社のネット通販サービスは、企業名の認知度は抜群でも、ネットショッピング利用者は限られてしまうため、高い認知度は獲得できていないのでしょう。
いずれにしても、アマゾン・楽天・ヤフー3社の認知度はどれも90%を超えており、圧倒的な強さがみえますし、安定もしています。
通販カタログ
こちらは通販カタログ業界のTOP5です。
同業者がしのぎを削る競争の激しい分野ですが、その中でもニッセンが認知度において1位を獲得しています。2位ベルメゾンとの差も5ポイント以上の開きがあることから、ニッセンの強さが分かります。
ニッセンに1位の座を許したベルメゾンですが、生活者の認知度は約8割であり、日本を代表する通販カタログメーカーであることが確認できます。セシール、ディノス、ベルーナにおいても、生活者の認知度は約7割なので、どの企業(サービス)も日本の老若男女によく知られていると言ってもいいでしょう。
通販カタログは分厚いカタログが自宅に届けられ、ハガキで注文するといったイメージが強かったですが、インターネットの伸長によって、各社ネット通販を強化してきました。その成果がこのランキングに反映されているのかもしれません。
女性がメインターゲットであることは各社変わりませんが、パソコンだけでなくスマホでの顧客の囲い込み、ショッピング満足度が今後の鍵となりそうです。
TVショッピング
続いて、TVショッピング業界の認知度TOP5です。
ジャパネットたかたの認知度は9割を超えており、他を圧倒する強さを示しています。テレビのCMやミニ枠で度々プロモーションをしている企業の認知度は非常に強いものがあります。また長年実績を積み重ねてきた歴史もあるのでしょう。
ショップジャパン、日本直販、ショップチャンネルはどれも認知度6割台という結果になりました。「認知度においては3社ともそんなに変わらない」と言い換えることもできるでしょう。
日本直販に関しては、この分野の老舗的存在で、新聞広告や電話注文のイメージが根強いですが、ネット販売にも強いショップジャパンやショップチャンネルと肩を並べています。
上位4社が全国的なTVショッピングサービスといった印象がある一方で、5位のQVCジャパンは少々差をつけられる結果となりました。しかし、ターゲットのセグメントも大事な業界なので、認知度だけで判断することは良くないことかもしれません。
家電・PC
こちらは家電・PC業界のTOP10です。
上位のヨドバシカメラとビックカメラはやや拮抗していますが、ヨドバシに軍配が上がっています。ヨドバシは数年前からネット通販サービスにかなり力を入れており、その結果が出ているように感じます。
ヨドバシは家電やパソコン関連だけでなく、食品・飲料・ファッション・インテリア・日用品などポータルサイトと同じような品揃えと、物流戦略で急成長してきました。ビックカメラとの差はそこに出たのかもしれません。
ヤマダ電機やコジマ、ケーズデンキは全国的に強いのに対し、エディオンやジョーシンは一部のエリアに強い企業なので、認知度的にはこのような結果になったのでしょう。
上位5社の認知度はどれも7割を超えており、この業界の高い認知度がうかがえます。上位10社でみても全て6割を超えているので、生活者のニーズが高いですが、競争の激しい分野といえるでしょう。
ファッション
最後にファッション業界のTOP10です。
ZOZOTOWNとユニクロの差は僅か0.3ポイントでしたが、ZOZOTOWNが認知度のトップを飾っています。ニュースやワイドショーを賑わす企業が強い、という図式に当てはまる結果かもしれません。前澤社長の言動やZOZOスーツプロモーションの結果が反映されていると感じます。
全体的にみてもユニクロやGUといった「ファストファッション」が強い傾向にあります。テレビやネット広告だけでなく、全国的に店舗が多い分、自社メディア(オウンドメディア)も活用できることは大きな強みになっているはずです。
4位のABCマートも全国的にショッピングモールに多く出店していることもあり、その認知度は高いものになっています。
しかし、ファッションという大きな業態の企業が、ショッピングサイトの認知度がこの程度だったというのは少々驚きかもしれません。10位に入っているアシックスでもネットショッピング認知度は約5割ということを考えると、やや低いと感じます。
【調査概要】
調査目的:ネット通販ユーザー認知度・利用度調査
調査方法:インターネットリサーチ
実施者:株式会社12
調査母数:310人
有効回答数:310人
調査対象者:全国の20~69歳男女
週に1回以上オンラインショップ(ネット通販)を利用している人
調査ECサイト:159社
調査実施期間:2018年10月10日~12日
週に1回以上オンラインショップ(ネット通販)を利用している人(全国20〜69歳男女)を対象に、アマゾン・楽天市場・ヤフーショッピングの利用度・認知度を調査しました。
※ここでの「利用」とは、オンラインショップ(ネット通販)を通じて商品やサービスを購入することを指します。
設問内容:「Q1.それぞれのオンラインショップ(全159社)について、あなたは運営していることを知っていましたか?」 ※単一回答
「Q2.それぞれのオンラインショップ(全159社)について、あなたは今までに利用したことがありますか? ※ここでいう利用とは、購入・サービス利用することを指します。」 ※単一回答
ランキングスコアの算出について:認知度は回答者の回答「1.知っている」「2.知らない」、回答結果から全体(100%)に対する「1.知っている」の割合でポイントを算出しました。利用度は回答者の回答「1.過去に一度でも利用したことがある」「2.今まで一度も利用したことがない」、回答結果から全体(100%)に対する「1.過去に一度でも利用したことがある」の割合でポイントを算出しました。